さすらいネコの旅

寺社巡りしています。

【京都】大報恩寺

千本釈迦堂の名で知られています。

名前の由来は本尊釈迦如来像が厚く信仰されている事、

近くに千本通がある事、千本の卒塔婆が道に立てられていた事、

千本の桜あるいは千本の松並木が植えられている事等、諸説あります。

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紅葉や銀杏の葉が綺麗に色付いています!

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鎌倉初期に義空上人によって開創されたお寺。

義空上人は、藤原秀衡の孫にあたり、19才で比叡山澄憲僧都に師事、

後にこの地で本堂をはじめ諸伽藍を建立。

現在は真言宗智山派の寺院で、山号は「瑞応山」。

 

本堂。

災火を免れた京都市内最古の建造物として国宝に指定されています。

本堂の柱には槍や刀の跡も残っています。

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本堂横には大きな容器が沢山並んでいます。

諸病、悪病を取り除き、健康増進の大根炊きとして

毎年12月7日と8日に味付けして煮込んだ大根が振る舞われているそうです。

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お釈迦様が修行中に悪魔の誘惑に負けず、

12月8日の夜明け前に悟りを開かれた事にあやかっているそうです。

 

ぼけ封じの観音様。

おじいちゃん、おばあちゃんを優しい笑顔で見守っています。

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新西国三十三(観音、十六番札所)、近畿十楽観音霊場二番札所、

京都十三佛霊場第八番札所、数珠巡礼会の4つの霊場札所。

御朱印は4種類あります。

京都13佛とぼけ封じの御朱印を頂きました!

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 布袋さんとおかめさんの像。

どちらもふくよかで優しいお顔です。

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おかめ塚に因み、縁結び、夫婦円満、子授け”にご利益があると言われています。

「おかめ」は本堂建築で棟梁を務めた大工「長井飛騨守高次」の妻。

高次が重要な柱の寸法を間違えて短く切り過ぎた際、

枡組で補えば良いと助言して、窮地を救いながらも

「専門家でもない女性の知恵で棟梁が大仕事を成し遂げたと言われては夫の恥」と

上棟式を迎える前に自害した愛妻「おかめ」の物語が伝わる、

おかめ信仰発祥の地となっています。

また、後に長い戦乱の時代に災難を免れた事から、

災難厄除、招福祈願を祈る土木・建築業者の参拝もあります。

 

本堂の中には奉納されたおかめの置物も並んでいます!

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境内に変わった鳥居を発見!真ん中に三角が!

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【京都】石像寺

通称は釘抜地蔵。

浄土宗。山号は家隆山。本尊は地蔵菩薩

空海により創建。

当初真言宗でしたが、鎌倉時代に俊乗坊重源による再興を機に浄土宗に改宗。

地蔵堂の本尊は空海が唐から持ち帰った石を刻んだとされている地蔵菩薩

苦しみを抜き取るということから苦抜地蔵と呼ばれ、

訛って釘抜地蔵と呼ばれるようになりました。

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参道と境内には釘抜のモニュメント。

前掛けをしていて、地蔵の様な格好をしています。

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本堂の外壁には苦しみから解放された人々が奉納した

実物の八寸釘と釘抜きを貼り付けた絵馬が貼られています。

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 「釘抜地蔵」のいわれについては、伝説があります。

室町時代の終わり頃、紀ノ国屋道林という商人がいました。

彼は両手に激しい痛みを感じていましたが、治療を施しても効き目がありません。

そこで地蔵菩薩に7日間の願かけをしたところ

「苦しみの原因は、前世に人を恨み、呪いの人形を作って

その手に八寸釘を打ち込んだことにある」と告げられました。

夢から覚めると、両手の痛みはすっかり消え、

地蔵菩薩の前には血に染まった2本の八寸釘が置かれていたそうです。

少し怖くなります…。

 

参拝している方々は皆一心不乱にお堂の周りを回っています。

何だろうと思っていたら、このお寺では参拝のやり方が決まっている様です。

痛みが治まった道林が、その後お百度参りをした事から、私達もそれに倣います。

 

お堂の横に置いてある竹の棒を年の数だけ取って、

反時計回りにお堂の周りを回ります。

表と裏で御本尊に向かってお願いし、一周回るごとに竹の棒を返していきます。

一本一本苦を取り除くイメージ。

これがお百度参りの代わりになります。

普段の寺社巡りではこの様な事をしてこなかったので、効いている気がします!

そしてお百度参りをして初めて御朱印も頂けます。

釘抜の印が押されています!

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天気も良く、紅葉が照らされて綺麗でした!

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【京都】首途八幡宮

公園の一角にあり、見過ごしてしまうところでした!

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「首途」と書き、「かどで」と読みます。

出発を意味し、旅立ち、旅行安全の神として信仰を集めています。

かつて、この地には奥州で産出される金を京で商うことを生業としていた

金売吉次の屋敷があったと伝えられ、

源義経は奥州平泉に赴く際に、吉次の助けを得て、

鞍馬山から赴き、道中の安全を祈願して出発したと言われています。

 

宇佐神宮から八幡大神を勧請したのが始まり。

平安京大内裏の鬼門に位置した為、王城鎮護の神とされました。

元の名を「内野八幡宮」。

八幡宮という事で、境内には鳩の置物が随所に見られます。

手水舎の鳩はかなりリアル!

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鳥居が二つ並び、階段が!

上で繋がっており、拝殿があるという珍しい形!

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祭神は誉田別尊(応神天皇)、比咩大神、息長帯姫命神功皇后)。

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人は誰も居ず、社務所も閉まっていますが、御朱印は書置きの物が置いてあります。

代金は賽銭箱に入れるというシステム。

日付が空欄になっているのが残念ですが、頂けただけでも良かったです。

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【東近江】永源寺

瑞石山永源寺

南北朝時代、近江守護職・佐々木六角氏頼公が、寂室元光禅師(正燈国師)に帰依し、

土地を寄進して伽藍を創建したことが始まり。

戦乱によって寺運は衰退するが、江戸時代に伽藍を再興。

明治になり、臨済宗東福寺派に属しましたが、後に永源寺派として独立。

全国百有余の末寺を統轄する一派大本山となりました。

 

紅葉の名所という事で行ってみたらバッチリでした!

天気も良い!

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琵琶湖に流れる川沿いにあります。

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階段を上がったところに総門。

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更に進むと山門があります。

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その奥にヨシ葺き屋根の本堂。

御本尊「世継観世音菩薩」をお祀り。

御開帳はおよそ四半世紀に一度の秘仏です。

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 佐々木氏頼公の子・満高公がこの観音に祈願したところ世継を授かり、

子孫安楽、会社繁栄、功徳無量の霊験あらたかな仏様として信仰を集めています。

 

この御本尊には逸話があります。

開山の寂室禅師が中国留学を終え、ご帰朝の折に嵐に見舞われたところ

海上に白衣の観世音菩薩が顕れて助かりました。

月日が流れて禅師が永源寺に住むと、夜毎峰から光明が放たれ、訪ねてみると

大きな石の上に約5cmの小さな観世音菩薩の像を発見。

「これはかつて難をお救い下さった観音様に違いない」と感嘆され、

像の額の宝冠の中に、この霊像を納めて御本尊とされました。

 

御朱印。う~ん...独特。

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松尾芭蕉が句を詠んでいました。

「こんにゃくの さしみもすこし 梅の花」

永源寺こんにゃくが有名だそうです!

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池に逆さ文字を発見。

水面に綺麗に映っていました!

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色んな色が入り混じった紅葉はとても見どころがあり、

白い地面に散る落ち葉も綺麗でした。

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来年の干支の犬の起き上がりこぼしをゲット!

良い年になりますように!

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【京都】東福寺

臨済宗東福寺派大本山の寺院。

山号は慧日山。本尊は釈迦如来、開基は九条道家、開山は円爾

円爾は日本で最初に国師と称された禅僧です。

京都五山第四位の禅寺。

廃仏毀釈で規模が縮小されたとはいえ、今なお25か寺の塔頭を有する大寺院。

摂政関白藤原家(九條家)が奈良の東大寺興福寺から二文字取り、

1236年、19年の歳月を掛けて九條家の菩提寺として都最大の大伽藍を建立。

 

方丈の庭園。

釈迦成道(釈迦の生涯の8つの重要な出来事)を表現し、八相の庭と命名。

鎌倉期庭園の質実剛健を基本とし、近代芸術の抽象的構成を取り入れた枯山水庭園。

南庭には荒海の砂紋の中に蓬莱、方丈、瀛洲、壺梁の四仙島を表現。

右には五山を築山として表現。

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北庭には石と苔の幾何学的な市松模様

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北側に渓谷があり、臥雲橋、通天橋、偃月橋という3本の橋が架かります。

通天橋は、本堂から通じる廊下がそのまま屋根付きの橋となったもので、

この付近は特に紅葉の名所として知られます。

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まだ少し早かったですが、ほんのり色付いていました!

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真っすぐ進むと常楽庵。

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円爾像を安置する開山堂とその手前の昭堂を中心とした一画。

昭堂の中央部分は2階建の楼閣となっており、伝衣閣と称します。

金閣銀閣飛雲閣、呑湖閣と並び「京の五閣」と言われています。

 

紅葉が夕日に照らされて、より一層赤く見えました。

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御朱印は秋限定の紅葉印が入っています!

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広いお寺ですが、時間の関係で一部しか見れませんでした。

【京都】伏見稲荷大社

全国に約3万社ある伏見稲荷の総本社。

外国人に人気の観光スポットに4年連続1位に選ばれており、かなりの人混み。

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東山三十六峰の最南端に位置する稲荷山。

その麓に本殿があり、山全体が神域。

楼門と本殿。

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主祭神である宇迦之御魂大神を中央の下社、

佐田彦大神を中社、大宮能売大神を上社に据え、

左右摂社の田中大神・四大神と共に、五柱の神を一つの社殿に合祀する形でお祀り。

稲荷神は五穀豊穣を司る神でしたが、

商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されます。

社務所ではこちらの御朱印を頂けます!

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本殿横を上がって行くと鳥居が続きます。

頂上まで上がるのは登山の様なものらしいので、

取り敢えず千本鳥居をくぐったところの奥社奉拝所を目指します。

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境内には奉納された約1万基の鳥居があります。

特に千本鳥居と呼ばれる所は名所となっており、ここから始まります。

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鮮やかな朱色の鳥居。

古代から朱色は魔力に対抗し、生命力を象徴する色とされました。

隙間から光が入ると絶妙なオレンジ色に変化します!

異世界に迷い込んだ様!

鳥居には「願いが通る、通った」という意味が込められているそう。

ありがたい~!

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ちなみに帰りの千本鳥居はこんな感じ。

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文字が見えるとまた雰囲気が変わります。

 

千本鳥居を過ぎたところに奥社。

リラックマと京都がコラボして、「ごゆるり京都」のキャンペーンをしていました。

新選組の格好してる!可愛いー!

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この奥に「おもかる石」という石があります。

願いを念じて持ち上げた時、重さが予想していたより軽ければ願いが叶い、

重ければ叶いません。

願いが叶う事を期待して、かなり重いとイメージして持ち上げましたが、

相当重かったです…。

覚悟して持ち上げなければなりません…!

御朱印にも重軽石の文字が!

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もう少し行けそうだったので御膳谷奉拝所を目指します。

感覚は先程より少し空きますが、また長い長い鳥居が続きます。

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結構上まで上がってきたので京都市内も一望出来ます。

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開けた場所に出てくる度に御膳谷に着いたのかと期待してしまいますが、

なかなか辿り着けず、鳥居がひたすら続きます。

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そしてようやく到着。

御膳谷では稲荷山の御朱印を頂けます。

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伏見稲荷と言えば狐。

稲荷大神のお使いです。

願いを稲荷大神に伝えてくれるのです。

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縁結びの社には夫婦の狐が奉納されてます。

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狐みくじ発見!

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玉をくわえている狐と巻物をくわえている狐…どちらが良いのか迷いますが、

玉は稲荷神の霊徳の象徴、穀物倉庫の意味。

巻物には知恵の意味がある様です。

よく分からないけど…玉だと食べ物に困らないのかな?と思って玉にしました!

【高岡】射水神社

越中国唯一の明神大社。

行基二上山麓に建てた養老寺に、二上権現と称して祀ったのが

二上神(瓊瓊杵尊)の鎮座。

当時の領域は二上全山の22万坪余りにも達しました。

その後、二度にわたる兵火で焼失しますが、加賀藩主・前田利家公により復興。

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明治に高岡城本丸跡の現在地に遷座

城跡という事で周りはお濠で囲まれています。

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