さすらいネコの旅

寺社巡りしています。

【京都】禅居庵

建仁寺の塔頭。

入口に狛猪!

鎮守として仏法を護る摩利支天が祀られていますが、

この摩利支天が7頭の猪の上に座しているのです。

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そんな訳で、境内は猪で溢れています!

開運勝利のご利益、また亥歳生まれの方の守り神として信仰されています。

 

優しそうな猪。

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セクシーな猪。

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不細工な猪。

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置物の猪。

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 手水舎の猪。

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御神籤の猪。

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摩利支天の語源はサンスクリット語

陽炎を意味するMarici(マリーチ)。

陽炎には実体が無いので、害される事が無いところから

戦国武将の間に摩利支天信仰が広がったそうです。

楠木正成前田利家は兜の中に摩利支天の小像を入れて出陣し、

山本勘介や大石内蔵助も信仰していたそうです。

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この猪の絵も凄いなぁ。

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【京都】両足院

栄西の法脈を受け継ぐ龍山徳見禅師を開山とする建仁寺の塔頭寺院。

開山当時は「知足院」だったそうです。

ここで通常非公開の特別拝観が出来ました!

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入ってすぐ毘沙門天堂があります。

ここの毘沙⾨天は、鞍⾺寺毘沙⾨天の胎内仏で、

織⽥信⻑による⽐叡⼭焼き討ちで、

鞍⾺の僧が像の安全を危惧して疎開させたそうです。

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黒田長政とも関りが深く、関ヶ原の戦いに出陣する際、

この像を内兜に収めて奮戦し、勝利を収めたと言われています。

像は代々⿊⽥家で信仰され、維新の変⾰で寄進されました。

以後、勝利の神として商売繁盛、合格祈願、良縁成就、誓願成就の御利益があります。

 

狛犬は寅。

香炉にも寅がが乗っています。

可愛い!

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こちらの庭園は「鶴亀の庭」とも呼ばれています。

翼を広げた鶴のような形の池、亀のように見える石が置かれています。

今でも綺麗ですけど初夏が見頃らしいです。

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こちらの庭も綺麗に整えられています。

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この特別拝観で、伊藤若冲の『雪梅雄鶏図』も見る事が出来ました!

本物です!

繊細な筆使い。

羽が今にも動き出しそうでした!

若冲のクリアファイルを買って帰りました。

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御朱印は2枚頂きました。

「知足」と「照顧」です。

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【京都】建仁寺

臨済宗建仁寺派大本山

風神雷神図屏風で有名な建仁寺です。

将軍源頼家が寺域を寄進し、栄西を開山として宋の百丈山を模して建立しました。

建仁寺の「建仁」は当時の元号

当時の京都では既存宗派の勢力が強大だった為、

創建時は天台・密教・禅の三宗兼学の道場でした。

半世紀以上経て、宋僧の蘭渓道隆が11世住職として入寺し、禅の寺院となりました。

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説明書きにも風神雷神が彫られています!

開山の栄西は本来「ようさい」らしい。

2回も南宋渡航し、日本に禅を伝えました。

茶祖としても知られています。

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こちらの本坊から入ります。

中はなんと撮影OK!

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入っていきなり風神雷神がお出迎え。

複製ですけど迫力があり、眩い光を放っています。

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 廊下を進むと方丈と繋がっています。

枯山水の庭なんかがあり、落ち着いた時間を過ごせます。

落ち着くと言っても真冬なので、ただひたすら寒かった…。

暖かくして行きましょう。

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部屋がたくさんあって、襖絵を見て回るのが面白いです。

これらは桃山時代の作品の複製だそうです。

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白黒が続くと思っていたら、突然鮮やかな青が飛び込んできます。

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〇△☐乃庭は宇宙の根源的形態を示し、

禅の四大思想(地水火風)を☐〇△で象徴したものだそうです。

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なんだか面白い表情の絵もあります。

タイトル『喝』。

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臨済禅師は盛んに「喝」を唱えていたそうです。

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瓦には「建仁」の文字が書かれており、建仁寺のこだわりが見えます。

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法堂には御本尊の釈迦如来

天井には『双龍図』。

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この絵は創建800年を記念して15年程前に描かれており、新しいです。

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建仁寺の御朱印帳には風神雷神や龍の柄の物があります。

前々から狙ってはいたのですが、

今よりサイズが一回り大きく、断念しました。

凄く綺麗だったのに残念です…。

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御朱印は拈華堂。

法堂の事です。

「拈華微笑」という禅語から来ているそうです。

お釈迦様が説法した時、一本の華を拈って差し出し、誰も意味が分からなかった中、

一人にっこり微笑んだそうです。

お釈迦様の教えが以心伝心で伝わったという話です。

【京都】勝林寺

東福寺の塔頭寺院。

東福寺は25か所の塔頭を持っているそうで、今回はその一つに行ってきました。

室町末期に東福寺第205世・高岳令松によって創建。

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毘沙門天の幟が見えます!

本尊の毘沙門天は仏法と北方の守護神として知られます。

ここは東福寺の鬼門に位置し「東福寺毘沙門天」と呼ばれているそうです。

 

鯰…?愛らしい顔をしています。

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本堂は近衛家の大玄関を移して建立。

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勝林寺は御朱印マニアの間でも人気があるそうで、多くの限定御朱印を出しています。

今手に入るのが冬限定、新春限定の御朱印で各3枚ずつあります。

今回は1枚ずつ頂きました。

デザインが好きで決めてしまったけれど、何て書いてあるのか確認し忘れました…。

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朱印帳の方もモダンなデザインで素敵でした。

 

写真では日が照っている様に見えますが、実際はかなり寒い一日。

表面が凍った水の中に赤々とした紅葉が綺麗でした!

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【奈良】添御県坐神社

平安初期の延喜式神名帳にも記されている格式ある神社。

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名前が難しい!

そうのみあがたにいますじんじゃ。

「御県」とは朝廷の直轄地として設置された御料地の事で、

大和の国の添郡に設置された御県に鎮座する神社という意味。

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この奥にある本殿は五間社流造。

柱間が五つに分かれ、屋根が一方に大きく流れ、内部も五部屋に分かれています。

神坐の在る部屋の上には破風が三ケ所付いていて、それぞれに神様が祀られています。

右側から建速須佐之男命、武乳速之命、櫛稲田姫之命。

武乳速之命の真の名は添御県の一帯を開発し、治めていた首長の那賀須泥彦とされ、

鎮座の起源は古墳時代まで遡るそうです。

 

御朱印は書置きをお願いしたらA5サイズの用紙に書かれてしまいました。

せっかく元旦に行けて縁起良さそうなのに貼れないのが悲しい。

いかなる時でも御朱印帳は持ち歩かねば。

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【右京区】御髪神社

日本で唯一の頭と神の神社!

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池の向こう側、ちょっとひっそりした所にあります。

 

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御祭神は日本における理美容業の祖、藤原采女亮政之公。

亀山天皇の御代、藤原鎌足の末孫である藤原基春卿は皇居の守護にあたった後、

下関に居を構え、新羅人に親子で学び、髪結職を日本に最初に起こしました。

その三男の采女亮政之は父の死後、居を鎌倉に移しましたが、

御髪神社は、政之公と最も由縁の深い亀山天皇御陵に近い山の麓に建立されました。

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絵馬は櫛形で可愛い。

髪に関する切実な悩みをお持ちの方や、美容師を目指す方が参拝に来られます。

頭を守る髪は頭の神様でもあり、最近では合格祈願の参拝に訪れる方も多いそうです。

 

社務所はお休みで御朱印は頂けませんでした。

櫛形のお守りも欲しかったな…。

【京都】車折神社

御祭神は清原頼業公。

平安後期の儒学者で、天武天皇の皇子である舎人親王の御子孫。

和漢の学識と実務の手腕に優れ、

晩年には「その才、神というべく尊ぶべし」と称えられた程。

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社名の由来が面白い。

後嵯峨天皇が御遊幸の際、社前で牛車が折れ、動かなくなった事から

神威を畏れて門前の石を車折石と呼び、正一位車折大明神の神号を贈られたとの事。

それ故に石に対する信仰が厚く、

石をモチーフにした清めの社は悪運を浄化するパワースポットに!

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本殿は回廊に囲まれたところにあります。

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拝殿の天井画が綺麗です!

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そして拝殿前には祈念神石というものがあります。

願い事が叶った方が拾った石にお礼を書いて積んでいるのです。

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ここがいっぱいになったら移される様です。

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紅葉が見頃でした。

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狛犬のけぞり過ぎ!口もカクカクしています。

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白狐が可愛い!

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御朱印は押されたものでした。

右上のは車輪かな?

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そして境内社芸能神社があります!

むしろこちらがメインかと思っていました。

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御祭神の天宇受売命は芸能・芸術の祖神。

芸能・芸術の分野で活躍する人達から信仰があり、

名前を記した朱塗りの玉垣が2000枚以上奉納されています。

知った名前がずらり!

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清少納言社。

清原頼業公と同族の清少納言を祀り、才色兼備の御利益を授けてくれます。

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弁天神社。

弁天様を祀ります。金銀財宝・幸福を授けてくれる女神!

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