【長府】功山寺
金山 功山寺。
中国観音霊場19番札所。
鎌倉時代、臨済宗のお寺として創建。
建武政権に背いて追われた足利尊氏が立ち寄り、寺領を寄進した事もあるそうです。
室町時代には大内氏の庇護を得、
最後の当主・義長はこの寺で毛利元就に包囲され、自害しています。
関ヶ原の戦い後は長府藩主毛利秀元が再興し、没後に功山寺に改名しています。
国宝の仏殿。
鎌倉末期に建立された唐様建築で、宋の建築技術。
独特な屋根の反りが特徴です。
建物の見た目は横長に思えるけど、上から見たら屋根は正方形だそうです。
御本尊は千手観音菩薩坐像。
千手観音には28部衆という脊属(けんぞく)が従っており、その内の23体が現存。
これだけ揃っているのは珍しいそうです
期間限定で公開されています。
高杉晋作が俗論党打倒の為決起したのもこの地です。
当時、京都から落ち延びてきた討幕派公卿7人の内5人がここに潜んでおり、
晋作は5卿に挨拶した後挙兵しました。
その部屋も書院に残っています。
高杉晋作回転義挙銅像。
功山寺は歴史の転換期に度々立ち会っています。
庫裡には葦駄天立像が居ます。
可愛らしい顔で鎌倉末朝のもの。
厨房を司り衆僧の食物を調達するかまどの神でもあります。
お寺用の御朱印帳を買いました。
神社のと色が被ってしまったけれど鮮やかで素敵です。
御朱印は「大悲殿」。
命あるもの全ての苦しみを救う観音様の大きな慈悲、
また観音様を祀っているお堂の事だそうです。
お隣は長府博物館、そのまた横には万骨塔。
明治維新で命を捧げた人々の霊を供養する為に建てたもので
周りには全国から寄せられた石がたくさん供えられています。