さすらいネコの旅

寺社巡りしています。

【山口】瑠璃光寺

国宝・五重塔です。

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近くで見ると大きくて古めかしくて迫力あります。

山口にこんな塔があるんですね。

法隆寺醍醐寺とともに日本三名塔の一つ。

室町時代の建立で高さ 31.2m 。

 

お寺の方へ。

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瑠璃光寺は保寧山、曹洞宗の寺院。

本尊は薬師如来です。

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大内氏の重臣、陶(すえ)弘房が応仁の乱で戦死し、夫人が夫を弔うため建立したお寺。

当初は別の地にありました。

ここ香山には元々大内義弘が建てた香積寺があり、死後に弟の盛見が兄を弔うため五重塔を建設。

毛利輝元が居城を萩にした時、香積寺も萩に移り、

跡地に瑠璃光寺を移転してきたそうです。

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風景ともバッチリ。

香積寺を萩に移す時、五重の塔も解体されそうでしたが、

町民が奉行所に嘆願書を提出したお蔭で塔は残され、今に至るそうです。

 

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手水鉢。

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四角い穴の周りに文字があります。

  五

矢 □  

  疋

真ん中の口と結んで読むと吾唯足知「われただたるをしる」となり、

今の自分はこれ以上我欲を求めてはいけない、という意味。

お経の中にある言葉だそうです。

 

五重塔を中心に、境内は香山公園と呼ばれてます。

大内弘世の像。

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奥には香山毛利家の墓所があり、13代毛利敬親などの墓があります。

墓所に続く石畳。

「鶯張りの石畳」と呼ばれてます。

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石畳を強く踏みつけたり手を打ったりすると、音が反響して鶯の声が聞こえてきます。

 

枕流亭。

1階は幕末の主要人物の紹介、2階からは香山公園が見渡せる落ち着いた空間。 

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 薩長連合の密議のため、小松帯刀西郷隆盛が山口を訪れた際に

当時道場門前にあったこの建物内で長州方と面会。

何度か移築され、近年この公園内に移築されたそうです。