【京都】賀茂御祖神社(下鴨神社)
京都の社寺では最も古い部類に入り、奈良時代以前から朝廷の崇敬を受けました。
崇神天皇の御代に神社の瑞垣修造の記録があり、この頃の創建とする説もあります。
境内を囲んでいる森全体が史跡「糺の森」。
東京ドーム3倍の面積で平安京以前の原生林の植生を伝えます。
縄文時代の土器や弥生時代の住居跡も多く発掘されているそうです。
長い参道を抜けると楼門。迫力があります。
中門。その向こうに言社。
大国主命には7つの名前があり、その名前に対応して7つの社があります。
自分の生まれ年の干支に参拝します。
東西の本殿は国宝で、御祭神は右(東殿)に玉依媛命、左(西殿)に賀茂建角身命。
玉依媛命が鴨川で禊をされている時、
上流より流れ来た丹塗の矢を拾われたところ、矢は美しい男神になり、結婚しました。
これにより縁結、子育ての神様として信仰されています。
賀茂建角身命は玉依媛命の父です。
農耕を広めて民生の安定に努めた事により、世界平和、五穀豊穣、厄除けの神様です。
神武天皇が熊野から吉野に入る際、八咫烏に導かれたそうですが、
八咫烏の正体が賀茂健角身命であるとされ、
導びき・勝利の神、方除、厄除け、合格、交通、旅行等多方面に御神徳があります。
▼三本足の巨大な烏。
みたらし川。
夏の土用になると足を浸して無病息災を祈ります。
池から湧く水泡を形取ったのがみたらし団子だと言われています。
重要文化財の大炊殿が特別公開されていました。
神様へのお供え物を調理する台所の様な所です。
水ごしらえ場は未刀社の神が降臨する所で、水桶を置いて神事を行うそうです。
流れる様な字が素敵な御朱印です。
広い境内には他にも色々あります。
横には縁結びのシンボル、連理の賢木。
3本の木の2本が中程で繋がっているそうです。
河合神社。
手鏡形の絵馬の顔にメイクを施して奉納するそうで、綺麗な顔が並んでいます。
ちなみに鴨長明がこちらの神職の息子さんで、幼少期を過ごしたそうです。
晩年過ごしたという建物が再現されています。