【京都】西芳寺
洪隠山西芳寺。
「西芳」は「祖師西来・五葉聯芳」という、禅宗の開祖である達磨大師の来歴に由来し、
「祖師は西から来て、五つの花が順に咲くように悟りを開いた」から付いたそうです。
苔寺と呼ばれる臨済宗のお寺で、開山は行基、中興開山は夢窓疎石。
ここはちょっと特別で、拝観するには事前に申し込みが必要です。
元々聖徳太子の別荘があり、太子作の阿弥陀如来像が祀られていたそうです。
後に法然によって浄土宗に改宗。
室町時代に、高僧であり作庭の名手でもあった夢窓疎石を呼び、禅寺として再興し、
「西芳寺」に改めました。
中に入り、般若心経を唱和して写経を行います。
そして…写経を終えると預けていた御朱印が仕上がっています!
凄い!!カッコ良過ぎる!!
文句無しの一番のお気に入りになりました!!
初めて写経をしましたが、本来御朱印はこうして頂くべき物なのだと思うと
感慨深く、有り難さも倍増!!
この後は庭園を見学。
雨が嘘の様に上がってポカポカ陽気。
3万㎡の庭園には120種類余りの苔があるそうです。
進んでいくと庭一面、苔!苔!!苔!!!
木の根元や石にびっしり詰まって生えています。
庭園は上下二段構えの造り。
下段は黄金池を中心とした池泉回遊式の庭。
後の日本庭園に大きな影響を与え、
池には鯉が泳いでます。
池に青空が映って綺麗です。
池の周辺には茶室やお堂があり、幕末には岩倉具視が匿われていた事もあるそうです。
このモコモコした苔はビロード苔というそうで、あちこちに見られます。
もののけ姫の世界に居る様で、今にもこだまが出てきそうです。
上段には枯山水の石組み。
江戸時代には2度にわたって洪水に見舞われ荒廃し、
元は枯山水であった庭が苔で覆われました。
今の状態になったのは江戸時代末期に入ってからだと言われています。