さすらいネコの旅

寺社巡りしています。

【宇治】宇治神社

宇治上神社を目指して歩いていると、宇治神社に着きました。

宇治の産土神

ご祭神は菟道稚郎子命(ウジノワキイラツコノミコト)。

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この辺りは応神天皇離宮跡でもあり、

皇子の菟道稚郎子命の宮居の跡と伝えられています。

稚郎子の死後にその神霊を祀ったのが、この神社の始まり。

 

稚郎子の父・応神天皇は異母兄・大鷦鷯尊(オオサザキノミコト 後の仁徳天皇)を置いて

稚郎子を皇太子に立てました。

古代の慣例で、若い者に嗣がせた方が一代の活躍期間が長く、

国の繁栄を期待出来るとされていました。

けれど稚郎子は儒教の思想で長男相続説を守っていたので

応神天皇崩御後、互いに皇位の譲り合いが続き、

稚郎子は宮居を菟道に移し、皇位を譲るために自殺しました。

 

幼い頃より聡明で、学問の道を極められ、我が国文教の始祖として、

学業・受験合格祈願などのお参りが多いそうです。

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拝殿の中に可愛らしい兎の像があります。

宇治神社の神使です。

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この地に住まいを定めて河内の国より向かう途中、道に迷っていると現れ、

振り返りながら導いたという古伝により「みかえり兎」と言われています。

みかえり兎の御神籤もあります。可愛いです。

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御朱印も頂けました。

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菟道という字を「うぢ」と読み、

内なる場所の意味を持って後に「宇治(うじ)」という字になったとも言われています。