【京都】頂法寺
「六角さん」「六角堂」と呼ばれています。
なぜなら…本堂は上空から見ると六角形になっています!
隣のビルから覗けます。
詠歌に「わが思う心のうちは六の角ただ円かれと祈るなりけり」とあります。
「六の角」とは六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲の事。
人間の欲望、煩悩を脱して角を無くし、円満になる事、
つまり「六根清浄を願う」という祈りを込めて六つの角を造ったと伝えられています。
勝利を収めると、大阪四天王寺建立の為の用材を求めてこの地に来られました。
木の枝に護持仏を掛けて沐浴をされ、手に戻そうとすると枝から離れません。
「この場所に留まって衆生の救済に当たりたい」という仏のお告げにより、
ここにお堂を建てたそうです。
西国三十三所十八番札所・洛陽三十三所一番札所という事で、
御朱印も種類がありましたが、六角堂を頂きました!
太子が沐浴されたと伝えられる池跡には白鳥が泳いでいます。
手前の建物は太子堂。太子ご自作と伝えられる南無仏の像が安置されています。
ちなみにこの地は生け花発祥の地とも言われています。
池の畔に小野妹子を始祖と伝える僧侶の住坊があり、
朝夕宝前に花を供え、代々いけばなの名手として知られるようになったそうです。
木の枝には梟が止まっています!
境内には鳩が住みついており、あちこちを我が物顔で闊歩しています。
涼しい所を求めてお昼寝している姿が面白いです。
鳩みくじが可愛い。
お地蔵さんの元には参拝者が奉納した鳩みくじが綺麗に並んでいます!
六角柳。
お化け柳かと思ったら「縁結びの柳」として親しまれているものでした!
「六角堂の柳を見よ」とのお告げがあり、行ってみると絶世の美女が居たそうです。
ここに御神籤を結んでおくべきでした…。
敷石の中央に「へそ石」。
かつてはここが京都の中心地でした。
平安遷都の折り、六角堂が道路の中央にあたったので、
桓武天皇の勅使が出向いて六角堂に向かってお願いしました。
「この土地を離れたくないならば、お移り頂きたい」
すると六角堂が独りでに15mばかり北へ退いた言われています。
その際に取り残されたへそ石を明治の始めに移したものです。
にこにこ顔の十六羅漢は「和顔愛語」を実践。
優しい顔つきで穏やかに話をする様に心掛けていれば、必ず良い報いがある、
と説かれたものです。
「十六」はあらゆる場所に羅漢様がおられることを意味しており、
「羅漢」とは仏の教えを護り伝えることの出来る優れたお坊様に与えられた名前です。
他にも像は色々あります。
リアル過ぎるとちょっと違和感があります。