【京都】石像寺
通称は釘抜地蔵。
浄土宗。山号は家隆山。本尊は地蔵菩薩。
空海により創建。
当初真言宗でしたが、鎌倉時代に俊乗坊重源による再興を機に浄土宗に改宗。
地蔵堂の本尊は空海が唐から持ち帰った石を刻んだとされている地蔵菩薩。
苦しみを抜き取るということから苦抜地蔵と呼ばれ、
訛って釘抜地蔵と呼ばれるようになりました。
参道と境内には釘抜のモニュメント。
前掛けをしていて、地蔵の様な格好をしています。
本堂の外壁には苦しみから解放された人々が奉納した
実物の八寸釘と釘抜きを貼り付けた絵馬が貼られています。
「釘抜地蔵」のいわれについては、伝説があります。
室町時代の終わり頃、紀ノ国屋道林という商人がいました。
彼は両手に激しい痛みを感じていましたが、治療を施しても効き目がありません。
そこで地蔵菩薩に7日間の願かけをしたところ
「苦しみの原因は、前世に人を恨み、呪いの人形を作って
その手に八寸釘を打ち込んだことにある」と告げられました。
夢から覚めると、両手の痛みはすっかり消え、
地蔵菩薩の前には血に染まった2本の八寸釘が置かれていたそうです。
少し怖くなります…。
参拝している方々は皆一心不乱にお堂の周りを回っています。
何だろうと思っていたら、このお寺では参拝のやり方が決まっている様です。
痛みが治まった道林が、その後お百度参りをした事から、私達もそれに倣います。
お堂の横に置いてある竹の棒を年の数だけ取って、
反時計回りにお堂の周りを回ります。
表と裏で御本尊に向かってお願いし、一周回るごとに竹の棒を返していきます。
一本一本苦を取り除くイメージ。
これがお百度参りの代わりになります。
普段の寺社巡りではこの様な事をしてこなかったので、効いている気がします!
釘抜の印が押されています!
天気も良く、紅葉が照らされて綺麗でした!