さすらいネコの旅

寺社巡りしています。

【下関】中山神社

長門国北浦総社。

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祭神明治天皇中山忠光朝臣命・天照大御神

 

中山忠光明治天皇の叔父さんに当たるそうです。

幕末に尊王攘夷の立場で活動し、天誅組を結成。

朝敵の汚名を受けた後、山陰を転々とし、俗論党に暗殺されました。

国家を思い憂いて活動していた事から、国家安穏、家内安全や厄除などの崇敬を受けています。

忠光誕生150年にあたり、明治天皇と皇室ご先祖である天照大御神が配神されました。

 

暗殺・埋葬された場所はここから北に50㎞も離れた場所。

暗殺されたか確認の為、幕府が掘り返したそうです。

夜が明け、人目に付くので止む無く今の場所に埋葬したとか。

色々渦巻いてて怖いです(*_*;

 

中山忠光朝臣忠光辞世の碑。

上に鳩の像?が乗ってます。

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神社の奥を上がった所に忠光のお墓があります。

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墓碑には「藤原忠光御神霊」の文字。

中山家を辿ると藤原家の出と言われており、

この場所に埋葬されている事を、暗殺した長州藩が隠したかったのでは、

と言われています。 

 

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中山神社には摂社として「愛新覚羅社」があります。

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祭神は愛新覚羅 浩命・溥傑命・慧生命の親子3人。

天城山で心中した慧生の話をだいぶ前にテレビで見た事はありました。

溥傑は清朝最後の皇帝・溥儀の弟。

そこに日本と満州を結ぶために嫁いだのが嵯峨公爵家長女・浩。

浩は中山忠光の曾孫に当たるそうです。

2人の娘が慧生で、中国大陸に近く、縁の地である中山神社に祀ったそうです。

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宝物館には皇室関係の物が多くありました。

普通、神社の社殿は東か南向きらしいのですが、

愛新覚羅社は日中友好の志を考え、中国大陸に向かい西向きに作られているそうです。