【奈良】元興寺
東大寺や興福寺に比べて観光客が少なくひっそりした感じでしたが、
世界遺産や国宝があります。
元興寺の名前は「佛法元興之場」の言葉より起こったとされます。
蘇我馬子が飛鳥に建立した法興寺がその前身。
飛鳥の法興寺も元の場所にって今日の飛鳥寺となっています。
平安末期の末法思想の流行や阿弥陀信仰の隆盛と共に曼荼羅が信仰を集めるようになりました。
真言律宗のお寺です。
早速曼荼羅を祀る極楽堂へ。元興寺本体とは別の寺院として発展したそうです。
御本尊は智光曼荼羅。
阿弥陀如来を中心とした極楽浄土の様子を描いています。
日本最初の浄土教の本格的研究家です。
その裏には禅室。
建物の屋根は瓦の色がちょこちょこ違います。
濃い色は飛鳥から運ばれたもの、白が奈良時代、灰色が現代のもの、とモザイク状になってます。
宝物殿に入りました。
五重小塔(国宝)が正面にあります。
当時の西小塔堂の本尊。
高さ5.5m程ですが、内部構造まで省略せずに忠実に造られており、
模型の様なものでは、と考えられています。
屋内にあったので傷みが少ないです。
大きい建物ばかり見てきたので可愛らしくおもちゃの様でした。
聖徳太子の像なんかもあります。
敷地はそんなに広いとは思いませんでしたが、
元興寺に辿り着くまで歩いてきた 「ならまち」と呼ばれている地区の大部分が
元はこのお寺の境内だったそうで相当広かったみたいです。