さすらいネコの旅

寺社巡りしています。

【大津】石山寺

東寺真言宗

日本でも有数の観音霊場で、西国三十三所観音霊場第13番札所です。

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楼門を潜ると大津市ゆるキャラ「おおつ光ルくん」。

こう見えてローラースケートと和歌が得意だそうです。

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流石歴史のあるお寺。境内は広くて先が見えません。

仏様に導かれる様に階段を上ります。

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国の天然記念物の珪灰石。大きくてガッチリしています。

本堂がこの様な岩盤の上に建っている事から石山寺と言われています。

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国宝の本堂。

正堂と礼堂という2つの寄棟造建物の間を、合の間でつないだ形。

正堂は平安後期の火災焼失後に再建されています。県下最古の建築なんだそうです!

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聖武天皇東大寺大仏の造立にあたり

黄金が得られる様に良弁に命じたところ、良弁の夢に吉野の金剛蔵王が現われ

近江国志賀郡の湖水の南に観音菩薩が現われる土地がある」と告げられます。

この地を訪れた良弁は、岩の上に聖徳太子念持仏の6寸の金銅如意輪観音像を安置し、

草庵を建てると陸奥国から黄金が産出。

如意輪観音像は岩山から離れなくなり、像を覆うように堂を建てたのが石山寺の草創。

本尊の塑造如意輪観音像と脇侍の金剛蔵王像、執金剛神像が制作され、

本尊の胎内には聖徳太子念持仏の如意輪観音像を納めました。

この頃の本尊は火災に遭い、今は断片が残っています。

本堂奥には巨大な厨子があり、本堂が再建された頃の2代目如意輪観音が安置。

秘仏であり、33年に1度の開扉と、天皇即位時の開扉以外は公開されませんが、

その33年目が正に今年!そんな訳で入ってみました。

約5mの高さ。指に結んである紐が表まで届いており、

外からの参拝でも仏様と繋がる事が出来る様になっています。

本尊の胎内からは小型の像が4体見付かっています。

飛鳥~天平時代の塑像で、この頃の像は表情に親しみを感じる気がしました。

 

本堂には「紫式部源氏の間」と称される、執筆中の紫式部の像が安置されています。

紫式部石山寺に参篭した際、十五夜の晩に月を見て、

源氏物語の「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされています。

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先日宇治を訪れた事で、私の中で今源氏物語ブームが来ており、

ここで石山寺のオリジナル御朱印帳を購入。表紙が紫式部なんです!!

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最初のページには記念スタンプと日付を入れるサービスもありました。

御朱印の種類は色々ありましたが、定番なものを頂いています。

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更に上ると国宝の多宝塔。

鎌倉時代初期のもので、日本最古の多宝塔です。

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この石の窪みに座ると安産になるという腰掛石。

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目隠ししてこの石を完全に抱くと諸願成就するという目隠し石。

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大黒堂の横のスペースに小さな大黒さんの像。

何故こんな広い所に一人で…?何だか可愛い…。

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 木々や岩、池、お堂…とにかく広い境内で、軽い登山の様でした。

 

石山寺紫式部展」もやっており、源氏物語の絵巻や屏風を見る事が出来ます。

休憩所の自販機も紫式部で凝っていました。

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