【大津】園城寺(三井寺)
天台寺門宗の総本山。山号「長等山」。
ここでは5つも御朱印が頂けます!
天智天皇が念持仏の弥勒菩薩像を本尊とする寺を建立しようとするが志を果たせず、
子の大友皇子も壬申の乱のため没し、その子である大友与多王が寺の建立を発願。
「園城寺」の寺号を与えました。
荘園城邑(田畑屋敷)を投げ打って建立しようとする志に感じて名付けたそうです。
9世紀に唐から帰国した留学僧円珍(天台寺門宗宗祖)によって再興。
10世紀頃から比叡山延暦寺との対立抗争が激化し、焼き討ちされる事が度々あり、
豊臣秀吉によって寺領を没収されて廃寺同然となった事もありますが、
その都度再興され、「不死鳥の寺」と称されています。
大門を入ってすぐにあるのが釈迦如来を祀る釈迦堂。
更に進むと総本堂である金堂。
手前に鐘楼があり、「三井の晩鐘」で知られる梵鐘を吊っています。
日本の残したい音風景百選にも選ばれている程の音色だそうです。
金堂横の閼伽井屋には三井寺の名の起こりとなった霊泉が湧出しています。
天智・天武・持統の3代の天皇の産湯として使われた事から「御井」の寺と言われ、
三井寺となったそうです。
金堂近くの霊鐘堂に弁慶の引き摺り鐘と呼ばれる梵鐘があります。
奈良時代に遡る日本でも有数の古鐘。
俵藤太秀郷がムカデ退治のお礼に琵琶湖の竜神から授かった鐘だと言われ、
その後比叡山と三井寺の争いに際して、弁慶が奪って比叡山に引き摺り上げたが、
鐘が「イノー」(帰りたいよう)と鳴ったので、
弁慶が怒って谷底へ捨てたとされています。
その時の絵がこちらです。
回転式の八角輪蔵があります。
三重塔。
奈良の寺にあった塔を豊臣秀吉が伏見城に移築し、徳川家康が再移築させたもの。
この辺りは落ち着いた雰囲気で、様々な映画のロケ地にもなっています。
三井寺の五別所の一つで湖国十一面観音霊場の第1番札所の微妙寺。
観音堂は西国三十三所観音霊場の第14番札所になっています。
琵琶湖を望む高台に位置し、土産物屋では名物の力餅をその場で食べられます。
鐘を弁慶が比叡山まで引き摺った怪力にちなんで作られています。
本尊は薬師如来。
広くて見所いっぱいでした。
広報僧「べんべん」くんはこの日は不在でしたが、名刺もあって手が込んでいます!
弁慶の引きずり鐘と千団子祭りの亀をモチーフにしており、特技はほら貝を吹く事。
機会があれば会いたいです。