【奈良】霊山寺
初詣に向かった先。
富雄の里。古事記では「登美」の地となっています。
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敏達天皇の頃からこの地方は小野家の領土で、
小野妹子の息子、右大臣小野富人が壬申の乱に加担した事で官を辞し、登美山に閑居。
熊野本宮に籠もった際に受けたお告げに従い、
登美山に薬師如来を祀り、病人を癒すために薬草を栽培し薬湯を設けました。
多くの人の病を治し、鼻高仙人と称され尊崇されました。
湯屋の薬師如来を祈念すれば治るとお告げがあり、行基菩薩が代参すると病が快癒。
2年後にインドの僧、菩提僊那が来日され、
山の地相が故郷の霊鷲山にそっくりということから寺の名称を霊山寺としたそうです。
▼行基像
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お寺ですが、入口には鳥居が立ちます。
信仰の中心となっている大弁才天堂への入口を示すものだそうです。
平安時代、弘法大師が来寺し、1㎞先の奥の院に大辯財天女尊を祀りました。
鎌倉時代には北条氏の帰依が厚く、その後は豊臣秀吉により寺領百石を与えられ、
徳川幕府にも受け継がれて国家安泰、五穀豊穣、幕府の武運長久が祈願されました。
廃仏毀釈により、伽藍の規模は半減しましたが復興。
七福神も。
八体の仏像が並び、自分の干支と星座の守り本尊がお守りして下さいます。
総金箔貼りの黄金殿、プラチナ箔を貼った白金殿。
それぞれ大辯財天と大龍神を祀ります。
石段を上ると国宝の本堂があります。
初詣なので人が多いです。
階段を上った所は重要文化財の三重塔。
境内にバラ庭園がある事で有名なので、その時期にまた改めて行きたいです。
御朱印は別日のです。