【京都】建仁寺
将軍源頼家が寺域を寄進し、栄西を開山として宋の百丈山を模して建立しました。
当時の京都では既存宗派の勢力が強大だった為、
創建時は天台・密教・禅の三宗兼学の道場でした。
半世紀以上経て、宋僧の蘭渓道隆が11世住職として入寺し、禅の寺院となりました。
説明書きにも風神雷神が彫られています!
開山の栄西は本来「ようさい」らしい。
茶祖としても知られています。
こちらの本坊から入ります。
中はなんと撮影OK!
入っていきなり風神雷神がお出迎え。
複製ですけど迫力があり、眩い光を放っています。
廊下を進むと方丈と繋がっています。
枯山水の庭なんかがあり、落ち着いた時間を過ごせます。
落ち着くと言っても真冬なので、ただひたすら寒かった…。
暖かくして行きましょう。
部屋がたくさんあって、襖絵を見て回るのが面白いです。
これらは桃山時代の作品の複製だそうです。
白黒が続くと思っていたら、突然鮮やかな青が飛び込んできます。
〇△☐乃庭は宇宙の根源的形態を示し、
禅の四大思想(地水火風)を☐〇△で象徴したものだそうです。
なんだか面白い表情の絵もあります。
タイトル『喝』。
臨済禅師は盛んに「喝」を唱えていたそうです。
瓦には「建仁」の文字が書かれており、建仁寺のこだわりが見えます。
法堂には御本尊の釈迦如来。
天井には『双龍図』。
この絵は創建800年を記念して15年程前に描かれており、新しいです。
前々から狙ってはいたのですが、
今よりサイズが一回り大きく、断念しました。
凄く綺麗だったのに残念です…。
御朱印は拈華堂。
法堂の事です。
「拈華微笑」という禅語から来ているそうです。
お釈迦様が説法した時、一本の華を拈って差し出し、誰も意味が分からなかった中、
一人にっこり微笑んだそうです。
お釈迦様の教えが以心伝心で伝わったという話です。